寝タバコが危険な理由4個

寝タバコが危険な理由4個

皆さんは、寝タバコという危険な行為をご存知でしょうか。 布団やベッドの脇に灰皿を置き、寝る前などの一服として横になりながらタバコを吸うことです。 今回は、寝タバコによって起きる事故や、その原因などを見ていきましょう。

1.気付かない間に一酸化炭素中毒が起こる

寝タバコを吸っていて、気付かない間にタバコの火種が布団などに落ちてしまい、一酸化炭素中毒になるケースが少なくありません。 一酸化炭素中毒とは、燃焼によって発生する中毒症状です。 最初のうちは頭痛、目まいなどが起こりますが、だんだんと体の自由が利かなくなってしまい、本人の気付かない間に昏睡状態に陥ります。 一人暮らしなどで症状に気付いてくれる人が周りにいない場合、さらに危険です。 また、周りに誰かがいても、寝タバコの場合、昏睡していることに気付かれずに寝ているだけだと思われることもあります。 タバコの小さな火種がポトリと落ちただけでも、布団やベッドの布はじわじわと燃えていきます。 というのも、火種の温度は700度~800度といわれ、吸っている間には1000度にもなります。 この火種が布団などの表面に落ちると、大きな炎が現れることもなく静かに燃焼していきます。 そのために、本人は気付かない間に一酸化炭素中毒で体が動かなくなってしまいます。 寝タバコは止め、自宅でタバコを吸う際は灰皿で火をしっかりと消すようにしましょう。

2.そのまま寝てしまって火事が起こる

寝タバコを吸っていて、手にタバコを持ちながらそのまま寝てしまうということもとても危険です。 寝ている本人が気付かないまま、タバコの火がじりじりと布団などに燃え移り、周りが気付いたときには大きな火事が起こっているという事態につながります。 寝る前の楽しみとしてタバコを吸っていて、気持ちがリラックスしたためについつい眠ってしまうと、タバコの火種が落ちてしまいます。 布団やソファが燃えると、床などにも次々と燃え移り、自分の部屋だけでなく周りに住む人も巻き込む大火事のもとになります。 火が起こらずとも、煙で部屋が充満して、一酸化炭素中毒を引き起こすなど、体にとって危険な状態になります。 いつでも眠れるような状態でタバコを吸うことは控えましょう。 また、周りに燃えやすいものがある場所でタバコを吸う際には十分に注意を払うようにしてください。

3.体にとっても寝タバコは有害

寝る前にタバコを吸うと、ニコチンの作用によって寝付きが悪くなってしまいます。 また、タバコに含まれる有害な物質は、本来は汗や尿として排出されるのですが、寝る前に吸ってしまうと毒性物質が体からうまく放出されません。 がんや、体の不調の原因になってしまいます。 そして火事が起こると、肺や気道の熱傷を引き起こすことになります。 喉にやけどを負うと呼吸もままならなくなってしまうので、寝ている状態でそのようなことが起こってしまうと、もう手遅れになってしまいます。 また、寝る前のタバコは脳をたたき起こしているのと同じようなことなので、眠れないからといってまたタバコを吸うという悪循環が生まれます。 火事の原因にもなり、自分の体にとっても害の多い寝タバコ。 吸いたくなっても、我慢した方が身のためです。

4.寝る前だという状況が危険を生む

寝る前の部屋の状態が、タバコを吸う上で危険性を増すことになっているかもしれません。 例えば、寝るために部屋を閉め切った状態にしていると、いざ布団などに火種が落ちて燃焼が始まったときに換気されることがなく、一酸化炭素が部屋に充満することになります。 また、すぐに寝るために、面倒だからといって吸い殻の始末をちゃんとせず、枕元に灰皿を置きっぱなしにしてしまうということもあります。 すると、寝がえりなどをうって、吸い終わったあとのタバコが布団の近くに散乱してしまい、それが原因で火事になることもあり得ます。 吸い終わったタバコはきちんと水に濡らすなどして消化した方が安全ですが、寝る前にそばに水を用意する人は少ないでしょう。 燃えたままのタバコを長時間放置しておくことで、ガラスの灰皿が割れてしまい、火事が起こるということもあります。 大丈夫だからと気を抜いて寝タバコを吸ってしまうことが、命にかかわる重大な事故を起こしかねません。 ただでさえ家でのタバコは火事につながりやすいので、寝タバコはさらに危険な状況になっているといえます。 周りの状況をしっかりと整えて、吸い殻の消化のことにも気を使い、換気をしっかりとしましょう。

寝タバコはしない・させないことを徹底する

このように、寝タバコを吸うことは様々な危険を引き起こします。 布団やベッドは燃えやすく、さらにそのまま眠ると、気付かないうちに大きな火事が起きてしまいます。 また、体にとっても有害なことが多く、寝る前のタバコは控えた方が体のためにもなります。 寝タバコは、しない、させないということを徹底しましょう。

関連情報(外部サイト)