災害時に家族の安否確認を行う方法5個
大きな災害が発生した時、まず頭に思い浮かぶのは被災地にいる家族の安否です。 すぐに電話をかけたけれど、電話回線が混雑(輻輳)していて全然繋がらないという経験をされた方も少なくないでしょう。 今回は、災害時に家族の安否確認に役立つ方法をご紹介します。1.NTT東日本・西日本の災害用伝言ダイヤル171を利用する
大規模な災害が発生すると被災地の人はもちろん、被災地以外の人も家族の安否を確認しようと奔走するため通信回線が非常に輻輳状態に陥ります。 そのため、119番のような緊急ダイヤル以外の通信は一定の期間規制されてしまいます。 多くの場合、災害発生直後から半日程度は個人電話からの連絡は非常に難しくなります。 そんな時は焦らず別の安否確認方法を試してください。 災害用伝言ダイヤル171は、震度6弱以上の地震発生時、もしくはその他の広域災害発生時に固定電話から利用することができます。 被災地以外で通信が混雑してない地域の伝言ダイヤルセンターに繋がり、メッセージの録音・再生が可能です。 利用方法は「171」とダイヤルするだけです。 ダイヤルした後は自動音声案内に従ってメッセージを録音・再生してください。 被災地の方がメッセージを録音する時は、1伝言あたり30秒しか録音できないので絶対に伝えたい情報をまとめてから電話すると良いでしょう。 現在の状況、怪我の有無、居場所、次回の連絡手段や連絡時間帯を録音しておけば被災地の外にいる家族も安心できます。 ちなみに録音された伝言は48時間後に自動消去されてしまうので、 災害時には171を利用して安否確認を行うことを家族内でしっかり決めておかなくてはいけません。 被災地の外にいる家族は安否を知りたい人の電話番号を入力してメッセージの確認を行うので、電話番号の控えも作成しておくと安心です。
2.NTT東日本・西日本の災害用ブロードバンド伝言板Web171を利用する
災害用ブロードバンドWeb171も安否確認の手段として非常に便利です。 こちらもダイヤル171と同じく大規模災害が発生した時に臨時開設され、 インターネットの接続が可能な携帯(スマートフォンを含む)やパソコンからメッセージを入力することができます。 携帯電話からは全角100文字までのテキスト(文字)しか入力できませんが、 パソコンを使った場合は写真・音声・映像のどれか1つを添付することができます。 利用方法はhttp.//www.web171.jp/にアクセスし、案内に従ってテキストを入力します。 入力保存した内容は、被災地の外にいる家族が同じサイトにアクセスすることで閲覧することができます。 このサイトは毎月1日、正月三が日、防災週間などに体験利用日が設定されています。 家族で体験利用しておけば、緊急時にスムーズな安否確認ができるかもしれません。
3.携帯電話各社の災害用伝言サービスを利用する
大手の携帯電話会社は顧客に災害伝言サービスを行っています。 そのほとんどが災害時に比較的通信しやすいパケット通信を使った安否情報の登録・検索サービスです。 利用方法は会社によって異なり、サービス内容も違いますので利用中の携帯会社に確認しておくと良いでしょう。 事前に登録しておいたメールアドレス宛に登録した安否情報を送信してくれる会社もあります。 家族で同じ携帯会社を使っている方は多いでしょうから、ぜひ携帯会社の災害伝言サービスを利用してください。 大抵の会社では体験利用日がありますので、試しに使って操作に慣れておくのもオススメです。
4.公共の安否情報番組やGoogleパーソンファインダーを利用する
大きな災害が発生すると、電話がまず規制されて繋がりにくくなります。 さらに、被災地で停電が発生するとインターネットを利用した連絡手段も不可能になってしまいます。 そのため、テレビの災害情報・安否情報番組しか被災地の状況を知る手段がなくなってしまう人も少なくありません。 テレビの安否情報は順次更新されていくので常に見続けなくては知りたい情報が得られず、家族の安否確認まで至らないケースが多いです。 被害の大きな地域に関しては多くの情報が寄せられますが、被災地全体の状況を把握すうことはほとんど不可能だからです。 被災地にいる家族の安否確認には、Googleパーソンファインダーを利用することができます。 これにはインターネット接続環境が必要なので、被災地にいる家族は被災してしばらく経過しなければ利用できない場合があります。 しかし、案内に従ってメッセージを登録しさえすれば、被災地の外にいる家族に簡単に連絡を取ることが可能です。 家族は安否を確認したい人の名前を入力してメッセージを検索することができ、必ずしも家族でなくても知人や友人の安否を確認することもできます。 http.//google.org/personfinder/japanにすぐアクセスできるよう、普段からブックマークしておくと良いでしょう。
5.TwitterやFacebookなどのSNSを利用する
災害発生直後でまだ通信回線が輻輳していない状態であれば、Twitterなどで自分の安否を呟くことで安否情報を発信することができます。 しかし、SNSで送信できる内容なき極めて端的で情報不足ですから、家族は一時的な安否情報の確認しかできません。 また、SNS自体もすぐに通信がダウンしてしまうのでその後の安否情報を呟くことができなくなります。 ですから、大規模災害が起きたらまずはTwitterで状況を知らせ、その後は他の災害伝言ダイヤルなどを利用することを、 事前に家族と打ち合わせておくのがベストです。 いかがでしたか。 地震のような大規模災害が発生すると、被災地にいる人も被災地の外にいる人も互いに連絡が取りづらくなってしまいます。 家族の安否を確認したくても、電話もメールもダウンして一時的に使用不可能になってしまいます。 そのような時は災害時専用の伝言ダイヤルやウェブ伝言板を利用すると便利です。 携帯会社が提供する災害伝言サービスも併用して使うのも良いでしょう。 災害はいつ起きるかわかりません。 有事の際にスムーズな安否確認ができるよう、家族と相談して連絡手段を決めておくことをオススメします。