家庭で火災が発生する原因と予防法。火事を防ごう
家庭火災の原因
火災は一瞬にして多くの命と財産を灰にしてします。 ではどうして火災は起きてしまうのでしょう。 また防ぐ事は出来ないのでしょうか。 そこで今回は、家庭で発生する主な火災の原因と対策をまとめました。
1.タバコ
タバコは昔から人の身近にある火種です。 タバコ自体は法に触れているわけでもなく、決して罰せられるものではありません。 しかし、長らく火災の原因の上位にランクインしています。 その原因は寝タバコや山林でのポイ捨てによるもの、消したと思い込んで他の吸殻に引火してしまうケースなどが上げられます。 これはタバコを吸う側のモラルと意識の問題です。 お笑いコンビバナナマンの設楽統さんはタバコの不始末により自宅の一室を燃やしてしまった過去があります。 タバコの火は約700℃あります。 燃えやすいものには一瞬で引火してしまう恐ろしい凶器とも言えます。 タバコを吸う人は完全に消えるまで、注意をそらさないようにしましょう。 ①寝タバコは絶対にしない。 意識が無い状態で火事が起きてしまえば、気がついた時には煙を吸い込んで手遅れという事もあります。 ②吸殻を捨てる際は水をかける。 一般的な火は水をかければ消す事ができます。 ③吸殻はまめに片付ける。 吸殻はそれ自体に引火し火種となる場合があります。 ④灰皿のそばに燃えやすいものを置かない。 例えばティッシュや紙類などは近くに置いてはいけません。 ⑤タバコのポイ捨ては絶対にしない。 ポイ捨ては放火と同じです。
2.放火
世の中には日ごろの鬱憤を放火という手段で消化しようとする人間がいます。 意外な事に原因別の出火原因を調査すると、この放火が原因のトップに来ます。 放火自体は重大な犯罪であり、ともすれば殺人です。 私たちは放火を防ぐ為に何に気をつければ良いのでしょうか。 ①施錠管理をしっかりとし、不審者の建物内への侵入を防ぐ。 玄関や門にはしっかりと鍵をかけましょう。 ②建物の周囲に燃えやすいものなどを放置しない。 夜にごみを外に出しておくと火種にされてしまうこともあります。 ③暗いところには証明をつける。 犯行は暗がりでおきやすいものです。 家の周辺に身を潜める事が出来る場所があれば狙われやすいです。 ④車の窓は完全に閉める。 窓の開いている車の車内に火をつけられないように完全に閉じましょう。 ⑤ゴミは決められた日の朝決められた場所に出すようにする。 夜のゴミは放火犯に狙われやすい標的です。
3.火遊び
夏にはどの家庭でもやる機会がある「花火」や「焚き火」もこれにあたります。 火は悪意のあるなしに関わらず、触れるものすべてを焼き尽くします。 もしおこなう際は必ず消火できる体制を整えましょう。 ①花火の際はバケツと水を用意する。 花火をする際はその都度火を消すようにしましょう。 ②子供の近くにライターやマッチを置かない。 子供は興味のあるものを触ってしまいます。 万が一を起こさない為に気をつけましょう。 ③焚き火の近くに物を置かない。 焚き火をする際は近くに燃えるものを置かない方が良いでしょう。 また、風の強い日は飛び火に気をつけましょう。
4.食用油過熱出火による火災
台所での調理中、目を話した隙にフライパンや鍋から煙が出てしまう事があります。 食用油は約350℃前後で発火します。 これはフライパンで強火3分もあれば到達してしまう温度です。 てんぷらだと10分前後というところでしょう。 一度火がついた食用油は一瞬にして温度を上昇させて、さらに大きな火と成長してしまいます。 そうなってしまうと消火にはかなりの勇気と知識が必要となってしまいます。 ①調理中は目を離さない。 少しの間に火が広がってしまうことがあります。 調理中は決して目を離さないようにしましょう。 ②やむをえず離れる場合はコンロの火を消す。 電話や来客で離れる場合は、必ずコンロの火を消してからにしましょう。 ③ガスやIH器具の定期点検を行う。 人の意思にかかわらず道具は劣化していくものです。 こまめに点検し必要があれば交換しましょう。
5.コンセントからの出火
日常生活に欠かすことの出来ない電気も、使い方や点検を誤れば火災の原因となります。 コンセントからの出火の場合、電流の過負荷や清掃が行き届いていない事が原因として挙げられます。 ①タコ足配線はしない。 配線に電流が流れると必ず熱が発生します。 一つの配線に電流が集中すると、熱がこもり過ぎて発火する恐れがあります。 ②傷んだままの配線は使用しない。 配線が傷み金属部分が接触すると火花が飛んで火種となる危険があります。 ③コンセント部分に埃を貯めない。 コンセントの金属部分に埃が溜まると、そこがショートし火種となる場合があります。 定期的に掃除しましょう。
家庭内で火災を防止しよう
火の無い所に煙は立たないと言いますが、人がいない所には火はほとんど存在しません。 火災の原因の根底には人の生活があります。 生活には電気やコンロの火が必要です。 タバコをやめられない人もいるでしょう。 本当の火災の原因は人の不注意にあります。 被害者・加害者にならないように、日頃から火災に対しての予防をしていきましょう。