オレオレ詐欺の代表的な手口。振り込め詐欺にひっかからない様にしよう

オレオレ詐欺の代表的な手口。振り込め詐欺にひっかからない様にしよう

オレオレ詐欺などと呼ばれる振り込め詐欺は現在でもまだまだ被害の大きい犯罪です。 自分だけは大丈夫と思っていても、相手はあの手この手の巧妙な手口でこちらの判断力を奪ってきます。 ここではそのようなオレオレ詐欺の手口についてご紹介します。

1.名前を名乗らずに身内のふりをする

代表的なオレオレ詐欺の手口では、まず名前を名乗らずに息子や孫のふりをして電話をかけてきます。 声や話し方が違うのでわかるのではないかと思われるかもしれませんが、詐欺をしかける方も当然それは予想して対策をしています。 例えば、まず風邪を引いて声がおかしいなどと前置きしておいて、声が違うことに不信感を抱かせないようにします。 自分で「オレオレ詐欺じゃないよ」とあえて言って信用させる場合もあります。 このように詐欺の手口は巧妙化しており、オレオレ詐欺のことを知っていて、声や話し方が異なってもいざとなると信じてしまうことが多いようです。 また電話越しではなかなか声の区別はつきにくいものです。 実際、オレオレ詐欺の被害者の多くは「声が似ていた」と言っています。 よほど特徴がない限り、声だけで相手が誰かを見分けるのは難しいと思って良いでしょう。

2.急にお金が必要になったと言いあせらせる

オレオレ詐欺では相手を信用させてから、特定の口座にお金を振り込むように指示するのが普通です。 お金が必要な理由はさまざまです。 例えば、 ・会社のお金を電車に忘れてこのままでは首になる ・友人の保証人になってしまい、取り立て屋に何をされるかわからない ・不倫相手を妊娠させてしまって裁判になるからその費用がいる などです。 共通しているのは急にお金が必要になるということと、電話をしている人に落ち度がある場合が多いということです。 これは相手に考えさせる暇を与えず、かつ身内に非があるので他の人に相談しにくくするためです。 普通に考えればこのような状況では、お金があれば解決するとは限らない上にあとで知られればさらに大きな問題になりかねません。 また、自分に非があるなら謝罪して善後策を周りと相談しながら考えるべきです。 しかし、詐欺師は正常な判断ができないように仕向けてきます。

3.複数の人物が登場する劇団型詐欺

オレオレ詐欺では相手を信じさせ、かつあせらせて正常な判断ができないようにすることで思い通りに操ろうとします。 そのために電話の中で複数の人物が登場することもあります。 例えば借金の取り立て屋を名乗る人物が脅しをかけてきたり、会社の上司などが登場して困っていると言い出すこともあります。 これは実際に複数の詐欺師がいる場合もあれば、一人が声音を変えているだけのこともあります。 こうして複数の人物が登場することで話に信憑性を持たせることができます。 また威圧的な人物が登場することで、相手をあせらせる効果も狙っています。

4.電話番号の変更を知らせる

最近は多くの電話機でナンバーディスプレイの機能があるため、かけている方の電話番号がわかるようになっています。 そのため、知らない番号や非通知からの電話だとオレオレ詐欺ではないかと警戒されてしまいます。 これを防ぐために、詐欺を行う側は知らない番号にも関わらず、自分が息子や孫などであると相手に信じさせるような手口を編み出しています。 その手口は、まず身内のふりをして電話番号が変わったと電話しておき、そのときに電話番号を相手にメモさせます。 その後、数日後に詐欺の電話をかけるのです。 いきなり見知らぬ電話番号から電話がかかってきてお金の話を始めれば怪しいと警戒する人でも、単に電話番号の変更だけなら信じてしまう人もいるでしょう。 このように段階を踏むことで相手に信用させるのです。

5.他の人には黙っておくように言う

最近では銀行などの金融機関で高齢者が一人で多額の振込をしようとしていると、行員が声をかけることが多くなっています。 また、ほとんどの場合、客観的に見れば振込の理由や相手の対応からそれがオレオレ詐欺と簡単にわかるものです。 オレオレ詐欺を行う側も、それを見越してお金のいる理由をなるべく他の人に話しにくいものにしてきています。 さらに「この話は誰にも言わないでくれ」「会社には連絡しないでくれ」などと言って、他の人と相談できないように仕向けてきます。 また、実際の振込のときにも指示が出せるように、携帯電話で話しながらATMに行くように仕向けることがあります。 そのため、オレオレ詐欺で実際に振り込んでしまった人の中には、行員に声をかけられてもそのまま無視したり、嘘をついてしまう人もいるようです。

オレオレ詐欺の手口を知っておこう

オレオレ詐欺はどんどん手口が巧妙化して、簡単には見破れないようになってきています。 多額の振込やATMでの作業を支持するような電話は、まず周りの人に相談するようにしましょう。 また、身内とはそうとわかる合言葉などを定めたり、携帯電話以外の連絡方法を持ち、さらに普段から近況を伝え合うなどして連絡をとっておきましょう。 また、万一のために振込の限度額を低めにしておくようにしましょう。

関連情報(外部サイト)