エレベーター内で地震が発生した時の対処法

エレベーター内で地震が発生した時の対処法

地震大国と言われる日本ですので、エレベーターの中にいる時に地震が起こる可能性もあります。 狭い空間で移動をする場所だけにパニックになってしまうこともあるでしょう。 どのような対処があるのかを知っておけば、少しでも冷静に対応することが出来るようになります。

1.すべての階のボタンを押す

平成21年からエレベーターには、地震時管制運転装置がついています。 これは、地震を感知すると、一番近い階に移動をしてドアを開けるための装置です。 しかし、これらの装置がすべて完備されているわけではないため、地震による揺れでストップしてしまった場合には、まず、すべての階のボタンを押してみるのが最優先です。

2.予備バッテリーがあれば停電後も動く

地震で停電になったらエレベーターは動かなくなることでパニックになりますが、すべてがそうなるとは限らないことも知っておきましょう。 停電時自動着床装置と言う装備がありますが、これがあれば予備のバッテリーに切り替わるため、一番近い階に移動をしてくれるようになります。 そのためには、地震後にもエレベーターが必ずしも動かないままだと思い込まずに、行動するのが重要です。

3.インターホンを押す

このような装置がない場合でも、ほとんどのエレベーターにはインターホンはついています。 まず、地震でエレベーターに閉じ込められていることを伝えることが重要なので、押してください。 停電であってもインターホンは作動するようになっているので、落ち着いて押し続けてみましょう。 自分がいる場所を知らせるにはどうしたら良いのかと悩むでしょうが、インターホンを押すことそのもので管理している部門は、どこからの要請であるかも把握することが出来ています。 すぐに通じない場合もありえますが、気持ちを落ち着けてインターホンを押してみてください。

4.非常用バッテリーの存在を知る

エレベーターにいる時に地震になったらと想像するだけで暗くて恐怖を感じる方も多いでしょう。 しかし、安心をして欲しいのは、こんな時にでも非常用バッテリーがあるので真っ暗にはなりません。 人は暗闇の中で孤独でいることほど怖さを感じてしまい、落ち着きを無くすものですが、そのような事態にならない設備が備わっていることを知っておくだけでも安心出来ます。 同じように、非常用バッテリーにより空気が薄くなり酸欠になることもありません。

4.エレベーターを使う頻度が多いなら特に把握を

特に普段からエレベーターを使う暮らしをしている方は、こうした対処法があることを知っておくだけでも、いざという時に自分が何をすれば良いかが見えて来ます。 普段から対処法を把握しておけば、どんな順番で自分が何をすれば良いのかが落ち着いて考えられるようになります。 利用頻度が多ければ多いほど、それだけ地震による影響を受ける確率も上がるので確認をしておくようにしましょう。

5.やみくもに声を上げたり叩いたりしない

エレベーターが地震で止まり閉じ込められたら、冷静な気持ちになろうとしてもなれないでしょう。 そのため、大声を上げたりドアを叩いたりしてしまいがちですが、それを行ったところで救助の要請につながるケースはまず少ないと考えられます。 エレベーターの構造からして、そう言った音や振動で伝えるよりもインターホンの方が早く伝えて救助をしてもらえるようになるからです。

6.脱出しようと思わない

エレベーターで閉じ込められている時間は想像以上に長く感じるものですので、何とかこの現状から抜け出したいと言う心理になるでしょう。 そのため、何とか脱出をしようと言う思いになることもありますが、脱出が自力で出来る構造物ではありませんので、それは試みるのを止めましょう。 救助の要請がインターホンで出来れば、時間はややかかっても必ずやって来てくれます。 それまで、気持ちが押しつぶされないためにも落ち着いた行動を取るように心がけましょう。

7.複数人いるなら声を掛けあう

エレベーターが地震で止まり閉じ込められた場合に複数人いるケースもありえます。 見ず知らずの方と一緒の空間であり、考え方も様々なのですが、まずは、声を掛けあうことが大事です。 このような時でも、こう言った対処法を知っていると説明をすれば、同じ事態に遭ってしまった方との連携も出来るようになります。 落ち着いて行動をするためにも、対処法を知っておけば周囲の方も冷静になれる手助けが出来ます。 不特定多数の方が乗りあわせるのがエレベーターですから、高齢者やお子さん連れの方などもいるでしょう。 落ち着いた対応について順を追ってして行けるように把握しておくことが、いざと言う時の助けになります。

エレベーター内で地震に遭遇した場合には

エレベーターの中でもしも地震に遭ったらどうするのかを知っておけば、全く知らない時よりも落ち着きを取り戻せるようになります。 パニックはさらにパニックを産むので、出来るだけ普段からエレベーターのボタンやインターホンなどにも注目をしておく習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

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