独り暮らしの家ですぐに実践出来る地震対策

独り暮らしの家ですぐに実践出来る地震対策

独り暮らしでできる地震対策は、それなりに工夫が必要です。 多くの場合借家で部屋も狭いので、なんでもできるわけではありません。 今回は独り暮らしに向けた地震対策を紹介します。

1.背の高い家具は置かない

背の高い家具は地震の揺れで倒れると、部屋の大部分を塞いでしまいます。 そこで、家具はせいぜい腰高程度のものを選びます。 そして、手前に新聞紙を何枚か折り畳んだものを敷き、角度をつけることで、手前に倒れにくくします。 これだけでも、ずいぶん安全性が高くなります。

2.「安全地帯」を確保する

居室に「安全地帯」を決め、最低限安全が守ることができる場所を決めます。 では、どこに決めればいいでしょうか。 その場所は、ズバリ「寝る場所」です。 ほとんどの人が家にいるときでは一番長い時間を過ごすのと、寝ているときは緊急地震速報に気づかなかったり、気づいてもすぐに身を守る行動が取れないからです。 安全地帯を作るには、次の点に注意して部屋の配置を作ります。 ①家具の転倒方向を考え、安全地帯に家具が転倒してこない位置とします。 ②必然的に窓寄りの配置になるので、常時カーテンを閉めていない場合は「ガラス飛散防止フィルム」を貼っておきます。

3.安全地帯にすぐに避難できるようにする

大きな地震の際、緊急地震速報から大きな揺れが来るまでは数秒、あとは間に合わないというケースも考えられます。 そのため、比較的長時間いる場所は安全地帯の近くにしておくことをオススメします。 目安としては、緊急地震速報を受信した場合や小さな揺れを感じてから2~3秒でたどり着けると良いです。 安全地帯へは、小さな揺れでも避難し、できれば布団に潜るか、最低限枕を被って姿勢を低くし、頭を守りましょう。 尚、普段居住している部屋が2つ以上ある場合は、それぞれ1箇所ずつ安全スペースを作りましょう。

4.懐中電灯は一部屋ひとつずつ備える

独り暮らしの方はワンルームか1Kの部屋に住んでいる方が多いと思いますが、この場合、100均のもので構いませんので、次の3箇所に懐中電灯を備えましょう。 ①居室:安全スペースに置きます ②トイレ ③キッチンスペース:外からの出入りを考慮して玄関付近に置きます なお、普段過ごす部屋が2部屋以上ある場合は、各部屋の安全スペースに1本ずつ設置します。 地震が起きると足元が非常に散乱し、その状態で暗闇の中、懐中電灯を探す危険を冒す必要があります。 それをできるだけ防ぐ意味で、懐中電灯はなるだけ近くに置いておきましょう。

5.生活必需品は平時に買い置き

大きい地震が起こると、物流が滞るため、日常生活に欠かせないものが不足します。 例えば、トイレットペーパーやティッシュペーパー、キッチンタオル、ウェットティッシュ、ラップなどです。 実はこれらのもの、災害時にあると非常に便利なものになるので、普段以上に需要が高まるのです。 水道も止まり、電気も止まり、ガスも止まってしまう状況です。 その中で最低限な生活をするにあたって必要なもの・・・。 その必要なものは人それぞれ異なると思いますが、その必要なものを平時に余分に買ってストックしておくといいです。 災害時には購入個数の制限もありますし、買い占めをするのはルール違反です。 ただ、平常時から余分に備えておくことについては、問題ありません。 次に買い物に行く前に、必要だと思う日用品をひとつ多く買ってみてください。

6.インスタント食品・レトルト食品を備蓄食に

地震のときの不安材料が「食べるものの確保」です。 長期保存できる災害備蓄食は通信販売で売っていますが、割高なのが難点ですね。 いっぽう、独り暮らしと言えば「インスタント食品」「レトルト食品」「缶詰」などを食べる機会が多いと思います。 で、あれば賞味期限を管理しながらインスタント食品やレトルト食品を災害備蓄食として常備しよう、という方法があります。 1種類では飽きるので、何種類か用意しておきましょう。 目安は1週間とし、1日3食なので21食分用意することにします。 まず、通販等で少し多目に注文します(まとめ買いで安くなり、送料もサービスになる場合もあり節約になる場合もあります)。 届いたら、普段と同じように食べ、残りが21食になる少し前に、新しいものを注文して補充します。 そして、賞味期限に注意しながら古いものから順番に食べ、再び残り21食になる前に補充する、この繰り返しです。 災害時にインスタント食品やレトルト食品を調理するにはカセットコンロとガスボンベを用意してください。 平時には一人鍋をするもよし、友達を呼んでワイワイガヤガヤするもよし。 定期的に使っておかないとカセットコンロも使えなくなってしまいます。

独り暮らしでできる地震対策を考えよう

今回は独り暮らしの方向けに、できるだけ手間のかからない地震対策を紹介してきました。 日常生活をちょっと工夫するだけで地震に対する備えがだいぶ変わってくるのに気づいていただけたかと思います。 強い地震は、いつ、どこで起こってもおかしくありません。 できるものから早速始めてみてください。 地震対策に「これで万全」はありません。 今回の紹介内容を入り口として、できる範囲で地震対策を深めていってください。

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