家庭用消火器の選び方。最適な消火器を選ぼう
消化器はいざという時に必要になるものなので、用意しておくのは大切な事ですが、業務用として利用するのと家庭用として利用するのとでは用途も異なってくるため、選び方も重要になってきますよね? そこで、今回は家庭用消化器の選び方をご紹介します。1.安全性で選ぶなら粉末タイプ
家庭用消化器には粉末タイプと液体タイプといった具合に異なるタイプの商品が販売されています。 どちらも安全性は高いのですが、価格の安さや即効性の高さ等を考慮すると粉末タイプの方がお奨めになりますね。 その中でも蓄圧式と呼ばれる圧力計付の消化器は、もう一つのタイプである加圧式が噴射を一定時間止められない物が多くなります。 それに対して、薬剤の噴射を途中で止めることができるメリットがありますから、利用しやすさで言えば粉末タイプの蓄圧式が優れていると言って良いでしょう。 液体タイプよりも全体的に重さが軽いのも魅力の一つです。
2.ハンディタイプのメリット
ハンディタイプの消化器のメリットは単純に重さが軽いことに尽きるでしょう。 ですが、その性質上どうしても効果が低い物や有効期限が短い傾向にあるので、デメリットが無いというわけではありません。 ですが、ハンディタイプの消化器も使えないというわけではありませんし、お子さんやご年配の方がいらっしゃる家庭での使用を前提とするなら購入を検討してみても良いでしょう。 最近ではハンディタイプでも優れた消化能力を持った商品が続々と発売されていますから、選択肢の一つには入ってきますね。 何よりも家庭用として考えた場合に要素として入ってくるのは重さについてとなりますので、その意味でも価値は高いと言えるのではないでしょうか?
3.消化器のマークを見る
これはあまり気にしていない方も多いのですが、消化器には「A・B・C」という記載があるマークがあり、このマークはそれぞれがどのような火災に適しているのかを示しています。 例えば、Aであれば木材や紙などが燃えた原因となっているケースで有効な消化器であるといった具合です。 しかし、今一つわかりにくい部分があったためか、現在はマークが文字だけから絵に変更されていますので、かなりわかりやすくなりました。 この「A・B・C」はそれぞれ「白・黄・青」に分けられていて、「Aが白」、「Bが黄」、「Cが青」となり、Aは先程ご紹介した通りで、Bは天ぷら油や石油暖房による火災、Cは電気配線や電気機器等による火災に適していることを示しています。 このように説明すると解りにくいかもしれませんが、実際には一目でわかるようになりましたので、購入の際の検討材料にしてみると良いでしょう。
4.液体タイプの特徴は?
液体タイプは即効性や価格では粉末タイプに劣るのですが、浸透性が高いため、再発を防ぐという意味合いにおいては粉末タイプよりも上になります。 火災が起きた場合の多くは緊急用、つまり、その状況を速やかに解決する術が求められますが、同時に再発しないようにすることも大切になってきます。 特に火災の原因は様々で、原因次第では再発火しないとは言い切れませんよね? この液体タイプも火災が緊急性の低いものであれば利用価値は十分にあると言って良いでしょう。 要するに確実に消化したいのであれば液体タイプを活用すれば良いということです。
5.色の規制はない
消化器の色というと多くの方は赤を思い浮かべるのではないでしょうか? 実際に消防車などでも赤色が使われているといったように「消化器と言えば赤」というイメージですよね? しかし、業務用は別としても家庭用の消化器に色の規制はありませんので、自分の家に合った色の消化器を購入することで違和感を感じることなく、設置することができます。 安全性を考慮した場合には必ず一つは置いておきたい消化器ですが、家庭用に設置義務は特にありませんし、見た目を気にして設置しない方も少なくないですから、「家庭用の消化器の色には特に規制はない」ということは知っておいて損はないでしょう。 「置いておきたいけど色が…」と思われていた方はこれを機に導入を検討してみてはいかがでしょうか? どうしても物事には固有のイメージが付きまといますから、正しい知識を身に付ける必要がありますね。
家庭用に消火器を選ぼう
業務用と家庭用の違いと言われると使いやすさや軽さといった感じのイメージが先行してしまいます。 しかし実際には様々な要素が存在していますので、消化器の導入を検討されているならば事前にこれらの知識を知っておくことで、自分に必要な消化器を選ぶことができます。 そう何度も購入する物ではありませんし、有事の際に使用する物ですから、慎重に選ぶことが大切です。