コンタクトを長期間つけっぱなしてはいけない理由

コンタクトを長期間つけっぱなしてはいけない理由

コンタクトレンズは瞳に直接つけるために目の負担はとても大きいです。 使い方を間違えると瞳を傷つけてしまい、コンタクトレンズをドクターストップされるということもあります。 目に傷が付いたり失明すると言われると、とても怖いですよね。 今回は、コンタクトレンズを長期間つけっぱなしにしてはいけない理由について紹介します。

1.コンタクトレンズと瞳の負担について

コンタクトレンズには、期間や度合い、厚さや硬さなど様々なタイプがあります。 よく聞くのは、「ハードタイプ・ソフトタイプ」「1day・2weak」などの単語ではないでしょうか?どんなコンタクトレンズを使用したとしても、瞳への負担はかかってしまいます。 また、使用方法を間違えると、目の病気になってしまうリスクがあるので使い方に十分注意が必要です。 とくにコンタクトレンズは角膜への負担が多いことが問題です。 角膜と言うのは、黒目の表面上のことを言います。 角膜は透明で血管が通っていないために酸素を体内から取り込むことが出来ません。 そのため、瞳を覆っている涙の層から酸素を取り込んでいます。 しかし、コンタクトレンズをつけると涙の層から酸素を取り込みづらくなります。 酸素を取り込みやすい「酸素透過性レンズ」も売られていますが裸眼と比べると取り込みにくい環境には変わりないので負担は多いと言うことになります。 酸素を取り込めないままだと、瞳のトラブルになりやすくなるのでコンタクト使用時は注意が必要です。

2.ハードコンタクトレンズで注意すべき点

ハードタイプは、乱視矯正に優れており、目の異常に気づきやすいのがメリットです。 ハードと言われると難しい印象がありますが、レンズが小さいので慣れるとソフトタイプより負担が小さくなります。 ですが、ハードタイプ特有の病気もあるので注意が必要です。 ハードタイプを長期間使用していると、眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状が起きる可能性があります。 眼瞼下垂は、ハードタイプを10年以上使っている人に起きやすい症状でコンタクトレンズを外すときに皮膚を引っ張るせいで瞼の筋力が伸びきってしまう状態になります。 また、ハードタイプは寿命がありますが、ソフトタイプのように使い捨てではないため、交換することを忘れる人が多くいます。 そのせいなのか、重度の視力障害にかかるリスクがソフトタイプより約7倍多いと言われています。 ハードタイプを使用する際は、長期間つけっぱなしにすることを気を付けることだけじゃなく、使用期間にも注意をしましょう。

3.ソフトタイプで注意すべき点

ソフトタイプを使う場合は、気を付けるべき点が沢山あります。 ソフトタイプは、装着感がない上に、目から落ちるリスクがほぼありません。 しかし、酸素を取り込むことがハードタイプよりも難しく、目の異常にも気づきにくいというデメリットもあります。 瞳への負担や角膜に傷をつけてしまうリスクが大きいために使用方法には十分注意が必要です。 若い人によくあることなのですが、1dayを3日間付けるなど使用期間を守らない人がいます。 1dayは使い捨てのために、洗ったときに変形やトラブルが起きないように作られていません。 変形などしたコンタクトレンズをそのまま使用することで、角膜に傷かついてしまいます。 ソフトタイプを使うときは、長期間付けることで酸素不足になったり、角膜への傷などの異常が起きないように注意しましょう。

4.タイプ関係なく、つけっぱなしには注意が必要

仕事疲れやうっかりミスで付けっぱなしで寝てしまった場合は、瞳の負担はとても大きいものになります。 コンタクトレンズは、1日の使用時間が「8時間まで」と決められているものが多くあります。 1日中付けていた上にそのまま寝てしまうと、8時間以上つけている状態になるので使用方法を破っていることになりますね。 付けっぱなしにしたまま寝てしまうと起きたときに「目が痛い」「目が開かない」と違和感を感じる人が多くいます。 違和感を感じるだけで済めば、まだいいのですが、一番怖いのは病気になる可能性が上がることです。 付けたまま寝てしまうと、目の感染症にかかる可能性が5~10倍まで飛び跳ねてしまいます。 それだけでなく、睡眠中に結膜炎や角膜むく、角膜内皮障害などを引き起こす可能性があります。 海外では、長期間付けっぱなしにしていたせいで失明したケースがあります。 日本ではまだ失明したケースは報告されていませんが、報告されていないだけかもしれません。 瞳の病気は、視力の低下や失明のリスクに直結してしまう場合はあるので付けっぱなしにしないように注意しましょう。

長期間・長時間ともに、付けっぱなしは非常に危険です

今回は、長期間使っている場合のタイプ別の注意点と長時間付けっぱなししている場合のリスクについて説明しました。 コンタクトレンズはとても便利ですが、つけっぱなしにしてはいけない理由を見てみるととても怖いものですね。 使用方法をしっかり守り、瞳に負担を掛け過ぎないことが対策する方法です。 注意を怠り大変なことにならないように、気を付けましょうね。

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