自転車ヘルメットの選び方。頭にフィットするヘルメットを選ぼう
自転車に乗るときのヘルメットはオーストラリアやカナダ、北欧など先進国の多くで義務化されています。 日本でも道路交通法で13歳未満の自転車搭乗時のヘルメット着用は努力目標となっています。 そのように一般的になりつつある自転車のヘルメットの選び方のポイントをご紹介します。1.頭にフィットするものを
自転車のヘルメットは色々なメーカーから発売されており、種類もどんどん増えています。 しかし、たとえヘルメットを着用しても、サイズが異なっていれば十分な効果は期待できません。 サイズが大きすぎれば、いくらあごひもを使用していても、衝撃が加わるとずれてしまいます。 小さすぎれば頭痛の原因となり、それ以前にそもそも着用しようという気にならないでしょう。 ヘルメットは変形するわけではありませんので、帽子のように周囲の長さだけを考えれば良いというものではありません。 自分にあったものを探すために、なるべく一度店頭などで試着してみましょう。
2.ヘルメットを試着した時のチェックするポイント
ヘルメットを試着した時にはいくつかチェックすべきポイントがあります。 まずフィットしているかどうかを判断するには、ヘルメットを正しく着用しなければなりません。 ヘルメットは深くかぶり、前に傾き過ぎたり後ろに行き過ぎたりしないようにします。 ロードバイクのヘルメットの場合は眉毛とヘルメットのつばの間が、指1~2本ぐらいの深さになるのが理想的です。 フルフェイスの場合はチンガードがあごの上に来るようにしましょう。 あごひもは指一本入るぐらいの緩さに調整しましょう。 その時にずれずにしっかりとフィットし、かつキツすぎないものを選ぶようにしましょう。 また、メーカーによって縦長や横長のヘルメットがあります。 色々と試して最適なものを探しましょう。
3.目的別にヘルメットを選ぶ
自転車のヘルメットは目的によってデザインが異なっています。 自転車用ヘルメットの種類には例えばロードバイク用、マウンテンバイク用、ダウンヒル用、BMX用、通学用などがあります。 これら用途によってデザインや価格などもかなり異なります。 最も一般的なロードバイク用なら、通気性などを考慮して頭の上に載せるだけのものが普通です。 転倒などの多いマウンテンバイクなどのオフロード用では、ヘルメットもフルフェイスの丈夫なものが市販されています。 通学用の場合は安価で頭全体をしっかり守るタイプのヘルメットが多いです。 まず自分の目的をはっきりさせてから、それに合わせて自転車用のヘルメットを選ぶようにしましょう。
4.暑さ対策は重要な要素
ヘルメットを選ぶときには暑さ対策は重要な要素の一つです。 通学のように乗っている時間が短いならともかく、ロードバイクでのツーリングのように長時間ヘルメットをかぶるなら特に重要です。 そのため、自転車用のヘルメットはほとんどの場合通気用の穴が開いています。 また、汗が流れ落ちないように汗止めパッドが入っていることもあります。 これらがきちんと備わっており、機能するかは自転車用ヘルメットの重要なポイントの一つです。 穴が大きいほど通気性は良くなりますが、それで落ちた強度を補うために丈夫な素材が必要となり、価格は上がる傾向があります。 どの程度の時間自転車に乗るかや、自分の住んでいる場所の気候などから必要な暑さ対策などを考え、予算と照らし合わせてヘルメットを選びましょう。
5.デザインで選ぶ
自転車用ヘルメットは頭部を守るために装着するものですが、選ぶときにはそのデザインも重要な要素です。 せっかく自転車で気持ちよく走っていても、周りの目が気になっては楽しむことはできません。 色や形などが自転車や普段の服装に合っているものを選ぶようにしましょう。 色は白や黒、グレーなどの無彩色の方が色々な服に合わせやすく無難です。 とはいえ、やはり自分が好きな色を選んだ方で良いでしょう。 デザインは通気性や空気抵抗などの機能性にも関わってきます。 必要な機能を持つものの中で、自分に合ったデザインを選ぶようにしましょう。
6.安全性で選ぶ
自転車用ヘルメットにとって安全性は最も重要なポイントです。 しかし重要なだけに規格が存在しており、それを満たしていれば値段などが変わっても、あまり強度などの安全性には変わりがありません。 自転車のヘルメットの安全性の規格としてはSG規格があります。 また、ロードレースに参加するには日本自転車競技連盟認定のヘルメットでなくてはなりません。 これらの基準を満たしていれば、一定の安全性は確保されていると言って良いでしょう。 自転車のヘルメットを選ぶときには、これらの規格に合格しているものかをチェックすると良いでしょう。
自分に合った自転車ヘルメットを選ぼう
ヘルメットは安全に自転車を楽しむために必要なものと思われるようになっています。 用途や機能などに合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。 まだ国内では自転車用ヘルメットが一般的でないため選びにくいかもしれませんが、ここにご紹介したポイントに気をつければ、きっと自分にあったヘルメットが見つけられるでしょう。