子どもにコーヒーをあげる時の注意点
周りの大人がおいしそうに飲んでいるのを見て、コーヒーに興味を持つ子どもも少なくありません。 しかし、「カフェインが入っているけれど大丈夫?」と周りの大人たちはヒヤヒヤ…。 子どもにコーヒーを飲ませても大丈夫なのでしょうか? また、コーヒーを飲ませる場合に気を付けておきたいことは何なのでしょうか?1.何歳からコーヒーを飲んでいいのかの知識を
大人のすることに何でも興味を持ちだしてしまうのは、幼稚園くらいの子どもからでもよく見られる光景です。 もちろん「コーヒーを飲んでいる姿がかっこいい」と思いコーヒーを欲しがることも。 「子どもが欲しがるなら…」と安易に与えずに、まずはコーヒーを摂取しても大丈夫な年齢をしっかり大人が把握しておきましょう。 基本的には、10歳以上の子どもにならコーヒーを与えてOK。 あまり早い年齢からコーヒーを過剰に与えてしまえば、カフェインの影響を強く受けてしまう場合があるため、注意したいですね。
2.コーヒーを飲む時間帯に注意
大人でも、寝る直前にコーヒーを飲んでしまえばカフェインの影響で眠りにつきにくくなってしまいます。 体の小さい子どもが受けるカフェインの影響は大人以上。 例えば、大人はカフェインの影響は2〜3時間ほどで落ち着いてくる方がほとんど。 そのため、午後や夕方にコーヒーを飲んでも就寝時に影響することはほとんどありません。 しかし、子どもはカフェインの影響をなんと約8時間も受け続けてしまいます。 午後にコーヒーを飲んでしまえば、そのあともずっとカフェインの興奮作用が続きますので、夜眠れなくなってしまうこともあります。 夜眠れなれば、翌日の生活にも大きな支障になってしまいます。 また、就寝時に分泌される大切な成長ホルモンの分泌も抑えられてしまいます。 もしコーヒーを飲むなら、午前中に飲んでおくと安心ですね。
3.コーヒーにはミルクを入れると安心
好奇心から「苦いブラックコーヒーを飲んでみたい」という子どももいますが、これも要注意。 ブラックコーヒーだと、その分カフェインの量が一気に増えてしまいます。 ミルクを多めに入れ、カフェインの量を抑えたコーヒー牛乳にすると安心ですね。 苦味もなく子どもも飲みやすいこと、牛乳が苦手な子どももコーヒー牛乳でミルクを摂取できますね。 子どもの体格にもよりますが、体重が50kgを超えた子どもは大人と体格がほぼ変わらないので、カフェインを多めに摂取しても問題はないとも言われています。 しかし、まだまだ成長途中であることには変わりありません。 ミルクを入れたコーヒーを出してあげると安心です。
4.カフェインの摂取しすぎに注意
大人が知っておきたいこととして、子どものカフェイン摂取についてです。 大人は体も大きく子どもよりカフェインの影響が少ないこと、カフェインに慣れていることからそれほど心配はありません。 それでも「カフェイン中毒」という病気があります。 もちろん、体の小さい子どもも例外ではありません。 海外では日本よりもより多くのコーヒーを摂取する習慣があります。 そのため、子どもがカフェインを摂取しすぎて死亡してしまう悲しい事件もあります。 カフェインの摂取のしすぎには、大人も子どもも注意しておきたいですね。
5.子どもがカフェインを摂取しすぎるとどうなるか
大人も疲れたとき、リフレッシュしたいとき、眠気を飛ばしたいときにコーヒーを飲みますよね。 このように、カフェインには興奮作用があります。 では、体の小さい子どもがカフェインを摂取すればどうなるのか。 やはり興奮作用によって、 ・眠れなくなる ・ハイテンションになる ・心拍数が早くなる といった作用が現れます。 またカフェインの利尿作用によってお手洗いも近くなります。 せっかく摂取したカルシウムも排出されてしまうので、 ・骨がもろくなる ・背が伸びづらい といった恐れもあります。 子どものころから、午後から夜にかけてコーヒーを飲む習慣を作ってしまえば、眠りが浅くなり成長ホルモンがうまく分泌されません。 そうすると、 ・発育が阻害される ・発育が遅れる といった問題も出てきます。 中毒症状がひどくなれば、 ・吐き気、嘔吐 ・頭痛 ・不安感、緊張、落ち着きがなくなる ・胃痛、胸痛 などの重篤な症状も現れてしまう恐れもあるので、1日に何十杯もコーヒーを飲むことは控えたいですね。
5.安心できるノンカフェインを
今では妊娠されている方も摂取できるように、ノンカフェインのコーヒーが多数販売されています。 妊婦さんでも飲むことができるので、もちろん子どもにも安心です。 カフェインの影響が気になるなら、カフェインレスコーヒーを子どもに与えましょう。
カフェインの影響を考えてコーヒーをあげよう
子どもは大人のマネをして日々成長していくものです。 しかし、何でもやらせてあげたり与えてあげると思わぬ事故につながる恐れもあります。 大人がしっかりとした知識を持って、安心して子どもの成長を見守ってあげたいですね。