自動車の盗難防止装置まとめ。ハンドルロックやイモビライザで盗難を防ごう

自動車の盗難防止装置まとめ。ハンドルロックやイモビライザで盗難を防ごう

自動車の盗難や車上荒らしは一時に比べて減ってきているとは言え、まだまだ多いのが実情です。 車から離れるときにはキーを抜いてロックするのはもちろん、各種の盗難防止装置を設置するのが有効です。 以下では代表的な自動車盗難防止装置の概要をご紹介します。

1.イモビライザ

イモビライザは自動車のキーに埋め込まれた、電子的な鍵を使った盗難防止装置です。 普通の車はキーを回すことが出来ればエンジンを始動できます。 しかし、イモビライザがある場合は、さらにキーの中の電子的な鍵が自動車側で認証されなければエンジンがかかりません。 電子的な鍵の種類は数百万にも及び、単純な方法ではまず破ることはできません。 また、合鍵や配線を直結させるような方法でもエンジンが始動できなくなるため、従来の自動車盗難の方法のほとんどに効果があります。 以前は特殊な機能でしたが、現在ではオプションで加えたり標準装備される車種も増えてきています。 ただし、車上荒しやレッカー車で移動してからイモビライザを取り外すような盗難方法には効果がありません。 さらに、最近ではイモビライザを無効化する機器も窃盗犯の間で出回るようになっており、特に人気機種ではイモビライザだけでは盗難を防ぐのは難しくなってきています。

2.ハンドルロック

ハンドルを物理的に施錠して、運転できなくするのがこのハンドルロックです。 もともと自動車の機能として搭載されているものもありますが、別途自分で防犯用に購入できます。 自分で取り付けるタイプのハンドルロックは鉄パイプなどでハンドルを固定するもので、外からもよく見えるため窃盗の抑止効果もあります。 価格は1,000円台からあり、単純で手軽であるというメリットがあります。 ただし、車上荒しやレッカー車で持ち去るタイプの盗難には効果がありません。 また、今では窃盗犯もハンドルロックの外し方を研究しており、効果が低くなってきているとも言われています。 具体的にはロックの方ではなく、弱いハンドルの方をノコギリなどで切って外してしまうのです。 そのため、使用するときには他の防犯対策と併用した方が良いでしょう。

3.タイヤロック

「タイヤロック」、「軸止め」などと呼ばれる盗難装置は名前の通りタイヤに取り付けて自動車が走れなくするものです。 ハンドルロックのようにハンドルを切って外すというようなことはできないため、物理的な固定式の防犯用具としては効果が高いと考えられています。 見てすぐに装着していることがわかるので、犯罪の抑止効果も期待できます。 価格は様々ですが、安いものは数千円程度からと手軽に購入できるものとなっています。 高価なものでは、鍵がなければなかなか外せないような複雑で頑丈なロックも市販されています。 ただし、やはり車上荒しやレッカー車での盗難に対しては効果がありませんので、他の方法と併用したほうが良いでしょう。

4.盗難警報装置

車両用の盗難警報装置は「カーアラーム」などと呼ばれ、車両への振動などを検知して音や光で知らせるものです。 簡単なものなら自分で取り付けられて、価格は2万円程度です。 より安いものもありますが、あまり安価なものは肝心の時に作動しなかったり、逆に誤作動してしまうことがあります。 感知する情報はさまざまで前述の振動に加え、ドアの開閉や電圧の変化、車の傾き、特定の周波数の音、超音波で社内の人の動きを見張るものもあります。 さらに、車両と連動して、異常があるとエンジンが始動できなくする、より高度なものもあります。 このような高度なものは専門業者に取り付けを行ってもらう必要があるので、10万円程度は必要となります。 これらの警報装置は車上荒らしなどにも対応でき、種類も多いので現在人気のある盗難対策です。 種類や価格にかなり幅があるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

5.ステッカーやダミー警報装置

犯罪を行うものの心理を利用した防犯装置もあります。 最も簡単なものは「防犯装置作動中」などと書かれたステッカーでしょう。 もしこのようなステッカーが貼られた車とそうでない車があれば、そうでない車から窃盗犯はチェックしていくでしょう。 同様のものとしてダミーの警報装置があります。 これは警報装置に形を似せ、LEDなどが点滅させ、あたかも何らかの装置が働いているかのように見せるものです。 これらは犯罪を心理的に抑制する一定の効果があります。 しかし、市販されているものですから、窃盗犯もその存在を知っていて見ぬかれて無視される可能性も高いです。 防犯対策として利用するには他の手段と併用するようにしましょう。

自動車盗難防止装置で盗難を防ごう

盗難防止装置には様々な種類があり、それぞれに長所と短所があります。 今現在特に人気の防止装置は盗難警報装置ですが、他のものも複数組み合わせることによってさらに効果を上げることができます。 特に人気車種は狙われやすく、イモビライザなどを無効化する窃盗犯も出てきていますので、ここでご紹介した知識を参考にしっかり防犯対策を行いましょう。 また、車上荒しには車両内に貴重品をおかないなどの基本的な防犯対策も忘れないようにしましょう。

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