歩きスマホが危険な理由とは。ぶつかりケガをすることも
歩きスマホが危険
スマートフォンが普及し、今やスマホ以外の携帯を持っている方が少なくなりました。 インターネットで調べ物をしたり、音楽を聴いたりゲームをしたりと便利なスマホですが、便利なあまり歩きながら操作する「歩きスマホ」が増加しています。 今回はそんな歩きスマホが何故危険なのか、その理由をご紹介します。
1.人にぶつかる危険性が高まる
歩きスマホをしていると画面に集中しているため、前を見ているつもりでも注意がほとんど払えていません。 そのため、前から歩いている人や並んで止まっている人にぶつかってしまいやすくなります。 ぶつかるだけなら良いですが、高齢な方や子どもなどにぶつかって転倒させ、怪我をさせてしまうと一大事です。 また横断歩道で信号待ちをしている人にぶつかって車道に押し出してしまうことになれば、あわや犯罪に発展してしまうこともあります。 歩いているから大丈夫と思っていると、思わぬ大事故に発展してしまうこともありますので気をつけましょう。
2.自転車とぶつかる危険性がある
前を見ずに歩くのは非常に危険です。 特に人通りの多い街中では危険だらけと言っても良いでしょう。 前方から走ってくる自転車は、あなたを避けてくれるとは限りません。 自転車を運転している人もスマホを触って前を向いていないかもしれません。 そんなときはこちらが避けないといけませんが、歩きスマホをしているとそうはいきません。 自転車と衝突する事故は死亡事故にも発展する可能性があります。 平成26年度の自転車事故は11万件、1日当たり300件発生しています。 そのうち自転車事故で負傷した方は10万7,000人、死亡した方は540人おり、1日に1人以上が自転車事故で亡くなっています。 自転車事故は主に自転車側が加害者となります、ただ避けられる事故は避ける方が良いに決まっていますし、慰謝料を貰ったとしても怪我は治りません。 街中を歩く際は注意して歩きましょう。
3.自動車とぶつかる危険性がある
歩きスマホをしていると前を確認していないため、赤信号で横断歩道を渡ってしまうことがあります。 車がクラクションを鳴らして止まってくれれば良いですが、もし車も気づかなかったら・・・自動車事故に巻き込まれてしまうでしょう。 平成27年度10月の1ヶ月だけでも、全国で47000件発生しています。 また歩行中に自動車事故に遭い死亡した方は年間1167名にものぼり、1日に3人以上の方が命を落としていることになります。 全ての事故の原因が歩きスマホというわけではありませんが、避けられた事故はあるはずです。 また自動車対歩行者の事故の場合、ほぼ自動車が100%悪いということになりますが、歩行者の信号無視があった場合は歩行者にも過失が認められます。 その場合治療費を全て自動車側から貰うこともできなくなってしまうため、注意が必要です。 何にせよ事故に遭わないことが一番幸せなので、せめて車の多い道路では歩きスマホはやめましょう。
4.駅のホームから転落する危険性がある
歩きスマホで多い事故は駅のホームからの転落です。 前を見ていないため足場が無いことに気付かず、ホームから転落する危険性があります。 ホームから転落し電車が来ようものなら、ほぼ確実に死亡事故に発展するでしょう。 もし電車が気づいて急停車したとしても、あなたが電車を停めたせいでダイヤが乱れ、多くの人に迷惑をかけることになります。 最悪鉄道会社から損害賠償請求をされる可能性もあります。 最近では転落防止のためにホームと線路の間にドアを設けていたり、ロープが降りてくる仕組みになっていたりしますが、まだまだ全ての駅には導入されていません。 転落事故は酔っ払いに多い事故と思われがちですが、歩きスマホで転落する事故も増えています。 調べ物をする際は少し立ち止まるか、電車に乗ってからにしましょう。
5.不注意な人だと思われる
最近では歩きスマホによる事故が増加しているため、歩きスマホ禁止のポスターやニュースでの呼びかけが増えています。 それにも関わらず歩きスマホをしているあなたは、周りからどういう目で見られているでしょうか。 「危ない人だな・・・」、「人の迷惑を考えない人だな・・・」など、少なくとも良く思う人はいないでしょう。 しかもその姿をあなたの職場や取引先の人が見ていたら、あなたにとってプラスになることはきっと無いでしょう。 あなたが気付いていないだけで、ぶつかりそうになって避けた人もいるはずです。 周りの目を気にすることも心がけましょう。
歩きスマホは危険
歩きスマホはあなたが被害者にも加害者にもなりえる危険な行為です。 普段の生活の中で歩いている最中にスマホを触らないといけないほど、緊急なことはあまり無いのではないでしょうか。 周りのため、そして自分のためにも、歩きスマホを危険と思ったなら、今日からは前を向いて歩くようにしましょう。